TOEIC 600〜990 の学び方

点数は「語を何個知っているか」の合計ではありません。600点付近で落ちる語と、860点で落ちる語は種類が違います。同じ「TOEIC 語彙」を一枚の単語帳に積むと、まだ不安定な deliver と、すでに速い discrepancy が同じ間隔で出てきて、時間が溶けます。このサイトのセットは点数帯で分けてあります。公式の合格保証ではありません。公開されている出題の傾向に寄せた、自作の確認用です。

先に決めること

週の学習時間を、語彙と文法と公式の模試に分けます。目安は次です。語彙 40%、Part 5〜6 の文法 30%、Part 7 と模試の復習 30%。語彙だけを増やして文法を触らない週は、リーディングの伸びが止まりやすいです。逆に、模試だけを毎週受けて解説を読まない週は、同じ種類の失点を繰り返します。

いまのスコアが 500 点前後なら、860 点セットを開かないでください。知らない語が多いと、誤答の切り分けが「全部知らない」になり、解説が残りません。600 点セットの動詞が、文を読んだ瞬間に意味が浮かぶ状態を先に作ります。

600点前後

必要なのは、予定・連絡・配達・在庫の短い文です。confirm, notify, attach, deliver, postpone は、社内メールの骨格です。単語カードの表が英単語だけで、裏が日本語一語だと、postpone と cancel が混ざります。文の目的語を見てから訳す習慣を、TOEIC 600 基礎語彙 で先に付けます。

文法は、時制と態と前置詞の決まり文句です。TOEIC 文法・読解(600〜730) の Part 5 を、1日10問まで。空所の前後3語を先に見て、品詞を決めてから選択肢を開きます。語彙セットと同じ日に50問ずつ混ぜると、間違えた理由が語彙なのか文法なのか分からなくなります。曜日を分けるか、セッションの前半と後半で分けてください。

聞き取りは、この点数帯では「知っている語が音で追えるか」が先です。新しい語をリスニング教材から拾うより、600 点セットで見た語が会話問題に出てきたかを確認する方が、定着は安定します。

700〜730点

事務語の取り違えが主戦場です。invoice と receipt、revenue と profit、complimentary の「無料」と「褒め言葉」。TOEIC 700 英日意味 は、文の中の語を日本語4択にしています。正解したあとに、隣の誤答が表す別の英語を言えるかが分かれ目です。言えない語は、まだ番号の位置を覚えているだけです。

Part 7 は、案内・手紙・レビューの「何のための文書か」を先に取ります。文法セットの読解問は、数字と固有名詞の取り違えを減らす練習です。本文に無い閉店や営業時間変更を、常識で足さない。模試で同じ失敗をしたら、該当の文書タイプだけを翌日に1題、解説つきで読み直します。

この帯で公式の模試を入れるなら、満点を取りにいかないでください。知らない語を全部単語帳に移すと、600 点の動詞が復習から消えます。模試1回につき、語は8個まで。文法の型は3つまで。それ以上は、次の模試まで持ち越します。

860点付近

抽象語と条件の前置詞が増えます。contingent on、discrepancy、stringent、feasible。TOEIC 860 上級語彙 は、700 点の invoice を繰り返しても埋まらない層です。週の語彙枠の半分をここに移し、残り半分はまだ遅い 700 点語の期限だけを消化します。全部を毎日は開きません。

読解は、方針文と財務の段落で「誰が何を条件に承認したか」を線で引きます。語の意味が取れても、on board approval の on を読み落とすと設問が落ちます。文法セットの品詞問題がまだ遅いなら、860 の語を増やすより Part 5 の期限を優先します。点数帯が上がっても、空所の品詞は消えません。

990点近く

差がつくのは、知らない単語の数より硬い連語です。in lieu of、pursuant to、fiduciary、material risk。TOEIC 990 実務・抽象語彙 は量を増やしていません。1日8問まで。正解しても、解説の連語を別の主語で1文作れない語は未定着です。

この帯の教材を、広告のためだけに数百問へ水増ししても、使い方を間違えれば点数は動きません。公式の最新の問題形式は、試験団体の案内が正です。このサイトのセットは、連語の型を残す確認用です。法律と会計の訳語は学習用の目安で、契約の公式訳の代わりにはしません。

週の組み立て例

間隔の計算は 復習の間隔 に書いてあります。解説の番号暗記を防ぐ手順は 解説の読み方と語彙の定着 です。セットの公開本文は サンプル問題 にあります。